2010/09/12

浅草二天門のスグ脇で

土曜日の逢魔が刻に、浅草は浅草寺二天門脇にある「アミューズミュージアム」で、市川準監督の三回忌のイベントのひとつとして開催されていた、ミュージックビデオ・テレビ作品の上映と小川美潮スペシャルライブに出かけてきた。
僕の先輩であるミュージシャンMA*TO師がPAと影シンセを担当するというので、久々に顔を見せに行こうと思ったのだ。あ、MA*TO師は、小川美潮さんとウズマキマズウというバンドで活動している。(もちろん他にもいろいろ活動している天才だぜ!的な人なのだ)

んで、アミューズミュージアムの7階のホールに出かけると、もうそこは満杯情態。老若男女たくさんのヒトでぎっしり。市川監督の人気の高さが伺える。
上映されたのは小川美潮さんが主演したミュージックビデオ「4 to 3 Pictures(1991)」で、僕ははじめて観たのだけれど、若き小川美潮さんの演技力に驚かされた。20年前の東京の景色も何だか懐かしく、未だ埋め立てたばかりの湾岸地区や、東京キネマやアップルストアが建つ前の銀座など、とても新鮮。旧い日本家屋を舞台にしたストーリーも胸キュン(←旧っ!)もので、曲と画面の微妙なアンバランスさがとても素晴らしい。あらためて、市川監督は編集のヒトだな、と感じる。アクション繋ぎが抜群に上手いです。

上映後の小川美潮さんのライヴも素敵だった。アカペラでうたうオープニングの「花の街」では、ちょっと不安定だった声も、うたうに従ってどんどん安定してくる。アンコールの二曲まで1時間ほどの短いライヴだったけれど、会場にいた人たちはみな幸せな気分で家に帰ることが出来ただろうな、と思う。無料で振る舞われたのみものとか、スタッフの応対など、ホスピタリティに優れたイベントは、市川監督の人柄そのものなのかもしれない。




.

0 件のコメント:

コメントを投稿