2009/08/31

浪速の玉突

過日、大阪で過ごした。
ちょっと興味もあり、天下茶屋と言う街の「安倍晴明神社」に詣でてきた。この旧い神社は住宅街の中にあってこぢんまりとし、また昔からの神木をそのまま残しているので、街中の異世界的な雰囲気がとても素晴らしかった。
が、その最寄り駅・阪堺電車「東天下茶屋」の鄙びた街並みが、またナンとも昭和の香り漂う素敵な街で、ホーム脇の店なんて「玉突」ですよ玉突。ビリヤードって言うよりもモダンじゃないけどカッコいい。ビリヤードという言い方には日活的なスカしたイメージがあるけど(笑)、玉突きとなると大映的な泥臭さがあって、この街には似合っている。多分中古の電車の、垢抜けない感じもグっとくるです。
どんよりとした空もまた雰囲気。東京では目蒲線沿線や世田谷線界隈の感じかな、とか思ったりする。いや、もう一度行ってみたい所であります。今度は堺まで足を伸ばそうかな、と思ってる。

9時追記
検索してたら、すごい偶然と言うか、ほとんど同じポジションから同じ電車が写っている写真をアップしている人のブログを発見。まるでデ・ジャ・ビュです(笑)。上の写真と見比べてみてね。日付で約一年の隔てアリ。



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2009/08/27

こけし展終了〜ありがとうございました〜

松戸のギャラリーで開催されていた「鳴子こけし現代アート展」も無事終了。
ボクのテカテカなこけし3体、完売致しました。ありがとうございます。お買い上げいただいたうち、知り合いのイラストレーターの御子息に気に入られた1体につき、お買い上げ後、この展示のプロデュースをしている版画家・大野隆司氏に預けられた一葉のおたよりを手渡され、そこには短いながらもメッセージが書かれており、そのボールペンで書かれたちょっとしたひと言が、何よりもココロに直接響く感じがして、ああ、メールで貰うよりよほど嬉しいなあと、しみじみ実感した次第。
近いうちにお礼の返事を、おたよりしようと企んだりしているのです。
写真は、展示最終日に写真だけとなってしまった(笑)ワタクシのこけし。お隣はやはり初日に売れた盟友、加藤龍勇画伯のこけし。裏側に邪悪な顔が描いてある。お互いにヤな感じのこけしだねって話しあったのでした。


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2009/08/21

仕事前にいっぷく

過日、午後よりジャームッシュの新作の試写にでかける。夏の暑い陽射しの中、試写室に入る前に、京橋のStarbucksでいっぷくするのが自分のキマリ。
いつもは暖かな珈琲なんだけど、今日は新発売の「マンゴー・パッションティー・フラペチーノ」を陽射しのテラス席で試す。まあ、マンゴー味のユルいかき氷って感じだけど、サッパリしてておいしい。
程なくして試写室の狭くて暗い部屋に入ると、Webマガジン「Bohemian」でご一緒しているロバート・ハリスさんをみかけたのでちょっとご挨拶。「ジャームッシュ好き?」って訊かれたです。もちろん好き。
新作「The Limits of Control」は、ジャームッシュ調全開の、ワケ解らん楽しさ。豪華なキャストを脇役でバンバン出しまくるのも爽快。いやあ、久々に堪能しちゃった。エロいメガネっ娘にちょっと萌え(笑)。プレス試写だと思ってたが、なんだか学生さんみたいのがいっぱい。試写で満員なんて珍しい。帰りは半蔵門線が故障で止まってたので、日本橋まで歩いてバスで帰宅。


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2009/08/15

鳴子こけし現代アート展出展中

14日(金)より松戸の「ギャラリー宇」で開催中の、「鳴子こけし現代アート展」に、3体のこけしを出展中です。全部で200体以上のこけしが並ぶ様子は壮観、。ほとんど「こけしじゃないよね、コレ」状態のモノ(笑)から、伝統的なものまで、観ていて飽きません。もしよかったら観に行ってください。
あ、展示即売なので、最終日までに何体残っているのか・・・。ワタクシのは初日に1体、売れちゃったそうです。お早めに。
なお、23日の夕方からは交流パーティがあるそうなので、ぜひ。入場無料。

こけしの後に銀座に出て、松屋7Fのデザインギャラリーで開催中の「LAMY ドイツデザインの精緻」を観る。これは展示だけでなく、展示されているLAMY製品を実際に描いて試せる、というのがポイント。シンプルで力強いデザインに、ヨーロッパの底力を実感する。
その後伊東屋に行き、友人であり先輩のオガワヒロシさんの個展を覗く。1本1本の短い線で描いてゆく風景は、ちょっと憧れるテクニック。描かない部分で表現する光とのコントラストが美しい。


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2009/08/09

PSSTスクリーニング

土曜の午後、銀座のアップルストアで
PSST」のスクリーニング、すなわち上映会に出掛けてくる。
世界中のクリエイターが集まって、寄ってたかって短編の映像作品をつくる、というコンセプトで、今回も17本の短編が集まった。つくり方も独特で、まずひとりのクリエイターが短い「前編」をつくる。それに呼応して次のクリエイターが「中編」をつくり、最後のひとりが「後編」をつくると言う感じで、3人で1本の短編を作ると言うものだ。
もちろんそれぞれが個性的な連中らしく、作中つながりが無くてバラバラのもあるし、しりとりみたいにつながっているのとかイロイロ。このつくり方は、僕らがつくっている懐中雑誌「ぱなし」にも似た感じがあって、プロの連中がよってたかって真面目に何かをつくる(でも儲けようと思ってない)、というのは、一種のムーブメントなのかもしれない。アニメーションの世界では、連句アニメーション「冬の日」が有名だし、とても素晴らしい作品集ではあるのだが、それよりもバラバラで無軌道で、でもパワフルでやんちゃでバカっぽいところが気に入った。もちろん「なんだコリャ」というのもあるけど、ソレを含めて刺激的で楽しめた一時間。

ただ、殆どの人が若く、おそらくフィルムでの経験がないのかと思うが、スクリーンで大きく観せる、という意識が感じられなかった。悪い言い方をすれば小粒で、ディスプレイで観るのがメインと言う感じなのだろうなあ。もちろんソレが悪い、と言う意味じゃなくて感想ね。フィルム世代の戯言かもしんない。

まあ、何かをつくりたくなるような気持ちを沸き立たせてくれたことに感謝。土曜の昼間ということもあるのかもしれないが、開始時アップルストアのシアターガラガラ。途中で結構集まったけど、ちょっと寂しい。告知ってやっぱ大事だよな。
トップページのタイトル名を選んで、大きなサムネイル左下のテキスト「play~」を押すと、作品観ることができるです)


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2009/08/03

大京町の御殿

大京町のアートコンプレックスセンターに出向き、友人のくまたにたかし画伯の個展に出掛ける。くまたに画伯の作品のクオリティの高さと、浮遊するような空気感は独特のもので、色々な画材で描いている楽しさに目を離せない。
本人と少しだけ話したが、静かな物腰は最近さらに画家っぽさを増してきた感じ。おくの壁一面を使った大作は、もっといろいろな人に目に触れるとステキだろうな。

で、何時も思うんだけど、会場のアートコンプレックスセンターって
住宅街の中にドカンと生えた異物みたいな御殿で
正直違和感があって(外見)はあまり好きではない。というか、なんか観ちゃイケないもののようでヤだなあ。この辺の古い街並みとの調和が取れてないと言うか、調和しなくてもいいけどさ、あの形は何かヤだ(笑)。
その後てくてく歩いて、部室のある愛住町へ向かう。
空はお約束の雨模様



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2009/08/02

だあしゑんか 四谷三丁目

過日、四谷三丁目の「だあしゑんか」へ出向き、YOUCHANのプチ個展「文学山房Petit」を見に行く。
http://bardasenka.blog34.fc2.com/blog-category-9.html
ここは店の名前から想像できるように、チェコのビールやちょっとしたおつまみ&カフェ的なお店で、こぢんまりとしてて中々ステキ。
テーブル席も趣があって、チャペックの本が好きな人には「ぐっ」とくる感じ(笑)

その壁面を使って、作品をたくさん展示している。多くは既見ではあるが、クオリティの高い作品を観るのはいつでも楽しい。YOUCHANのは安定しているから、悔しいけどハズレがない。ちくしょー(笑)。いつかオレも、と思って何年だ。

そもそも、ボクが先輩や友人の展示を観に行くのは、もちろん彼らの作品を観るのが楽しみなのだけれど、正直言えば、その出来栄えを「偵察」という言い方は妙だけれども、気になってしまう、だから行く、と言う面がある。どんな作品出しているのか、その出来栄えは、展示のスタイルは、どんな人たちがどのくらい来ているのか、ギャラリーの雰囲気は、等々。イロイロ気になってしまう。
そして、自分の至らなさにがっかりしたり悔しかったり、ちょっとオレの方がイイかもとか思ったり、何となく自分の立ち位置が見えてくるような気もする。迷子にならないように、自分が今ドコにいるのかぐらいは、見極めておきたいって感じなのかもしれないなあ。よく解らないけど。

まあ、ともあれそうしてできるだけ、ボクはハガキを貰ったりWebやミクシイで告知してある先輩や友人の作品を観に、出かけるのであります。
チェコの店と言えば、ぼくは南青山の「ano」(http://www.checkczech.jp/cafeano/)へ時々出向きますが、これからは「だあしゑんか」も、ココロのブックマークとなりました。「ぱなし」のアジトにも近いしね。

ついでに云えば、四谷三丁目は以前「イメージフォーラム」があって、ボクはそこでデビューしたのでした。1981年の事。いわゆる曽遊の地、であります。



 

2009/08/01

海で合宿

過日、某誌編集部による合宿に出かける
相模湾に面した、ちょっと鄙びた三浦半島の海水浴場
交通の便が逗子からバスのみと、結構なロケーションで
なんとなく寂れた感じがとてもヨロシイ

砂浜でキャッチボールしたり、夜中に麻雀したりしたのだけれど、実はちゃんと勉強もして、結構有意義にすごせた
で、夜遅くに「エヴァンゲリヲン新劇場版-序-」のDVDを観賞。ボクにとっては、マトモにエヴァを観たのが初めてだったが、正直、あんま面白く無かった。
状況も分らんし説明不足にもほどがあるし
って、まあ、そういう人に向けてつくってないんだろうな

庵野監督の作品で、というか、それほど観てないんだけど
昔8mmで観た、庵野自身がウルトラマンを素顔で演じたヤツが
一番面白いと思う(笑)
あれ観た時は衝撃的だった
大阪の連中スゲエなあっておもったもの

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